北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

北海道の特権

今日は住宅関連ではなく、サラリーマンのお気楽日記です。仕事のため、道東?の足寄という場所に寄りました。ここは今は微妙な立場の鈴木ムネオさんの本拠地です。私、まだ学生だった頃、『朝まで生テレビ』などで、このお方が出演していた際、周りの討論に全くついていけない姿を見ていますので、「…ん…まぁ…まぁね…」な感じで、当時微妙な政治家だな…と思って見ていました。


とはいえ、どことなく憎めないキャラをしていまして、個人的には当時から結構好きだったりします。そして北海道に移り住み、本人にも直接会ったことがありますが、あの雰囲気は実物も変わらず、やはりどこか憎めないキャラだな…と今でも思っています。こちらの人に話を聞くと、やはり地元のために色々としてくれたムネオさん、今でも愛されているようです。


そんなムネオさんの本拠地足寄ですが、ここ良い場所ですね。何が良いかといいますと、必ずここで昼食を食べざるをえないように設定されているところです。札幌から来ますとここが高速の終着。道東方面から来ても、ここから高速ですから、やはりここで食事がしたくなります(笑)。噂では、ムネオさんが頑張って、北見方面に繋がる高速道路の建築を阻止しているとのこと。本当かどうか分かりませんが、『まぁ、そうかもしれないね…』と思えてしまうところが、地元のために働くムネオさんの憎めないところだったりします。


さて、そんな足寄での昼食なのですが、この町に寄るとよく利用している場所があります。北の駅「あしょろ庵」と呼ばれるドライブイン兼レストランです。ここの名物は豚丼なのですが、私がよく注文するのは、牛サーロインステーキ(1,300円)。


このボリュームで1,300円は素敵過ぎます。また今や中々見る事が出来ない、レモンステーキ…このレトロな所も大好きです。そして…本州の都市部のレストランで、昼間からこのようなステーキを背広を着て食べていますと、「…」な視線を感じる事もありますが、ここはNo Problem!。だって、みんな食べていますから。この緩い雰囲気、私大好きです。


以前、東欧のとある小国で仕事をしていた際も同じようなことがありました。平日の昼間から、ワイン片手に食事していても、誰も文句を言いません。だって皆飲んでいますから…。


仕事で行ったスペインでもありました。少し仕事から抜け出し、公園でビールを飲みつつボーッとしていた時。勿論誰も注目しませんし、文句も言われません。だって皆飲んでいますし…ベンチでお昼寝していますから。そしてビール片手の労働者風のおっちゃんに話しかけられました「最近、仕事ねぇ~よな。」と。…いえ、貴方は仕事がないかもしれませんが、私は仕事のために来ているのですよ…と言いたいところをグッと堪えて、笑顔で乾杯した時のこと、今でも忘れません。


イタリアのローマでも同じ経験をしています。夜、向こうの職場の仲間達とトラットリアで食事をしつつ飲んでいた際、楽器弾きが来ましたので、皆で大声で歌っていた際、誰も現地の人は文句を言いませんでした。だってみんな飲んでいますし、歌っていますから。代わりに、近くに居た日本人観光客に言われました。「同じ日本人として恥ずかしく思いました。」…やかましいわ。ここは、こういう場所なんだ…と言いたいのをグッとこらえず、「日本から出ない方が良いですよ」と笑顔で言ったこと、今でも覚えています。


このように駄目サラリーマンの私としましては、この北海道のおおらかな雰囲気、どこか欧州の雰囲気に通じる物があり(イギリス・ドイツを除く)、とても大好きです。そしてこのように美味しいステーキを安価で提供してくれるこの心意気、とても素敵だと思います。最近は、外国人観光客もこのあしょろ庵に来ているようで、私が食べていた際も、大型バスが到着し、外国人観光客の大軍をはき出していました。どうやらムネオさんの罠は、外国人観光客にも有効に働いているようで、きちんと足寄でお金を落としてくれているようです。


そんな北海道の片田舎、交通の便などはたしかに不自由だと思いますが、この緩い時間が好きな人は、是非一度寄ってもらいたいな…と思っています(私が住んでいる所ではないのですが)。片田舎だっていいじゃない、こんなに楽しいのだから…以上駄目サラリーマンの心の叫びでした(笑)。


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断熱材について考える

ここ北海道の片田舎では、既に雪が降るなど、本州に居た頃では信じられないような気温になりつつあります。そのため北海道の住宅においては、断熱という性能が非常に重要です。またこれに伴い結露などの問題もありますから、いかに家全体を暖めるのか?という暖房器具の選択も大事な訳でして、結局のところ、なるべく少ないエネルギーを使用して家全体を暖め、それをいかに維持するのか?という事が大きな課題となっている訳です。


また断熱については勿論ですが、換気という観点にも気をつけなくてはいけません。最近の高気密住宅は断熱に勿論優れていますが、気密もきちんとしているため、換気システムを導入する事が前提となっています。さらに、この換気の際に余計な熱を外に逃がさないため、熱交換器(温度の違う気流間で、熱エネルギーを交換し、外に熱をなるべく逃がさないようにするための装置)を入れる場合もあり、最近の住宅は、北海道の冬でも非常に快適な生活が送れるようになっています。


とはいえ、今回私が購入した中古住宅の場合、気密を確保するといっても限界がありますし、ここまでの高性能を必要としていないので(費用対効果的に)、現実的に対応可能な工事となりますと、付加断熱工事による外壁側の断熱材の追加、そして簡易的な第三種換気システムの導入(排気側のみ強制排気)といった形になるかと思います。


そこで今回は、一般的に『断熱工事』と呼ばれる工事を行う際に使用する断熱材について考えてみました。断熱工事を行う際に使用する断熱材の性能はよく、『熱伝導率』と呼ばれる値によって評価されます。この熱伝導率とは、単位『W/m・K (J/s・m・K)』を見れば一目瞭然なのですが、その断熱材を1 m配置して、その両側に温度が1 K(1 ℃)違う気体を置いた場合、この温度の異なる気体間で、面積1 m2辺り1秒間にどれだけの熱量が伝わるのか?という指標になっています。つまり断熱材の性能としては、この数値が小さければ小さい程、『薄い』断熱材を使用して目標とする断熱効果を得ることが出来る訳です。


熱伝導率の単位には、長さを示す(m)が入っていますので、断熱材の厚みが変われば、その効果は当然変わってきます。ですから普通に考えれば、断熱効果があまり良くない断熱材を使用しても、厚みを稼ぐことが出来れば、目的の断熱効果を得ることが出来る訳です。


そこで次に、材料の発展によってどの程度断熱材が進化してきたのかを知るために、昔から使用されていた断熱材と今の最新の断熱材の熱伝導率を調べてみました。


  断熱材の種類         熱伝導率 (W/m・K)
グラスウール10K (密度10 kg/m3)    0.050
      16K(密度 16 kg/m3)    0.045                
      24K(密度 24 kg/m3)    0.038
      32K(密度 32 kg/m3)    0.036
高性能グラスウール 16K       0.038
          24K       0.036
          32K       0.035
          40K       0.034
          48K       0.033
スタイロフォーム         0.036-0.022
A種硬質ウレタン           0.024
ネオマファーム            0.020


数字だけを見ますと、旭化成が誇るネオマファームを使用した場合、グラスウール10Kの半分以下の厚みで、同程度の断熱効果が期待出来るという事になりますから、やはり材料開発の進歩というのは素晴らしい…と同時に、グラスウールだって馬鹿に出来ないと思いました。高性能グラスウール16K、もしくは通常グラスウール24Kを使用しますと、熱伝導率は0.038 (W/m・K)です。グラスウールは100 mmで入れる事が多いようですから、これはネオマファーム 約53 mm分に相当する断熱効果が得られる訳ですが、ネオマファームの施工例を旭化成のweb siteで見てみますと、北海道の住宅でも壁にはネオマファーム50 (50 mm)を使用する事が多いようです。となりますと…グラスウールでも十分でない?となるわけでして…(実際には、断熱効果以外の特性も考えると、ネオマファームいいな~と思いますが(笑))、意外と昔の設計も馬鹿に出来ません。


今回、私の中古住宅のリノベーションでは、付加断熱という形で外壁交換と合わせて、外側に断熱材を追加する予定です。工務店さんの説明では、購入した中古住宅の建築された年代を考えると、内断熱として通常のグラスウール16K (0.045 W/m・K)が100 mm入っていると思われるため、多少の余裕を見て、ネオマファーム30 (30 mm)を入れましょうかね…という話でした。実際にネオマファームを入れるのかどうかは別として、たしかに内断熱としてグラスウールが100 mmきちんと入っているのであれば、この付加断熱工事で十分な断熱効果が得られるかな…と考えています。


実際のところは、少し壁を剥がしてみて、内断熱として入っているグラスウールの状態を確認してからの作業になるかと思いますが、熱伝導率を計算してみると、たしかにネオマファーム30でも十分な効果が期待出来そうだな…と考えました。


ちなみに…コンクリートと木の熱伝導率を調べて見ると非常に面白い数字が出てきます。


種類             熱伝導率(W/m・K)
スギ(木)            0.073
ヒノキ(木)           0.095
ブナ(木)            0.140
コンクリート            1


木の種類に多少は依存しますが、木造…結構頑張っていますね。それだけ、細孔内の空気の影響があるのかな…と(空気の熱伝導率は0.024ですから)。といいますか、鉄筋コンクリートの場合は、断熱材を入れる事が前提で、コンクリートそのものには、ほとんど断熱効果は無いようです。ですから強度を鉄筋コンクリートで保ち、断熱材で断熱効果を狙う…という形になるのですね…。


断熱材とその性能を調べていて、色々と私も考えるところが出てきましたから、次の工務店さんとの相談の際には、これらの件について色々と聞く事になりそうです(多分、私は面倒な客なのかもしれません)。




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最後まで人に恵まれて契約

昨日の日記でも書きましたように、今日無事に中古住宅購入の契約書にサインしました。売主さんは高齢のため、不動産屋さんからの説明に時間がかかるだろう…という事から、売主さんには昨日の内に不動産屋さんが説明を行い、印鑑をもらっているため、今日は私達夫婦だけが契約書に印鑑を押すという形になりました。


そして指定の時間に不動産屋さんに行きますと、既に契約書一式が準備されており、早速契約書などについての説明が始まりました。不動産売買契約を行った人でしたらよくご存知だと思いますが、重要事項説明書・契約書・付帯設備書・物件状況確認書の説明などです。とはいえ、今回は既に売主さんと何度か話しているため、付帯設備や物件状況については自分の目で確認していますし、重要事項説明についても売主さんが直接説明してくれていますので、これについては特に問題もなく終了。また契約書についても、一度事前に内容を確認しているため、これもすんなりと終了です。


とはいえ、今回の重要事項説明に合わせる形で、不動産屋さんが今回の物件の建築確認の日付(昭和57年3月18日)を調べてくれていまして、これについては非常に安心が出来ました。今回の住宅は昭和57年9月9日に検査済書が発行されていますから、築34年です。そして…大事な出来事が昭和56年に起こっています。そうです。耐震基準が見直されたのです。


私達も中古住宅を購入する際に、一番最初に学んだ事は、その住宅が昭和56年以前か以降に建てられたかによって、耐震基準が全く違うという事でした。この改正によって新たに設定された耐震基準を満たす建物であれば、震度5強の地震に対してほとんどダメージを受けず、震度6-7の地震に対しても崩壊の危険は少ないと言われています。今回の住宅は昭和57年に建てられていますから、おそらく大丈夫だとは思っていましたが、建売住宅だったため、建築確認だけは改正前になっている可能性も少しだけ考えていました(この場合は、リノベーションによって多少の耐震工事が必要となったでしょう)。ところが今回、建築確認の日付が改正以降である事が判明したため、非常に安心しました。これはきちんと調べてくれた不動産屋の子に感謝です。


今回の中古住宅の場合、建築された年が基準改定の日付(昭和56年5月31日)に近いため、この部分(14.その他の部分の建築確認)の日付が大事でした。


また通常中古住宅を購入する場合、所有権が移転する日付で、固定資産税を売主さんと買主で日割りする事が慣例です。ところが今回、売主さんのご好意で、固定資産税の日割りは行わず、全て売主さんが負担してくれるとの事。これについては、不動産屋さんの子が前日に売主さんに説明した際、売主さんから言われたそうですが「今回の件で、買主さんには誠意をもって対応してもらっているため、これくらいはこちらで負担します。」との事でした。私達夫婦は、時々売主さんのお宅にお邪魔して、色々とお話をしていただけなのですが、そのように感謝してもらえると私自身もとても嬉しい思いです。折角のご好意なので、ありがたく受け取りました。


という事で、本来大きな買い物の契約書にサインする際は、非常に緊張すると思うのですが、今回はすんなり印鑑を押すことが出来ました。なんといいますか、これだけ今回関係した人達に恵まれたのだから納得して印鑑が押せる…のような感覚です。


これで契約書に印鑑を押しましたから、後は決算があり、所有権が移転すれば、中古住宅購入の部分については全て終了です。決算日は来週、そしておそらくその日の内に所有権が私に移るでしょうから、いよいよこれで自分の持ち物になるのだな…と思うと、うれしい気持ちになります。


残念ながら工務店さんの都合がありますから、リノベーション工事は来年になってからのため、しばらくは物件を寝かせておくことになるかと思いますが、ようやく実際の話が動き始めた…といったところでしょうか。


ちなみに、売主さんは一週間後に引越しするとの事です。となると、引越しの準備で少し忙しいかと思いますが、来週の何処かで最後のご挨拶に伺わなくてはいけないな…と思いました。それにしても…今回の中古住宅購入については、売主さんは勿論、不動産屋さんも含めて、本当に人に恵まれたな…と思っています。この調子で、リノベーション工事についても上手く進めたいですね。




実際に使った金額
契約書の印紙代金  500 円




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