北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

全く参考にならない実家の間取り

今週の土日、静岡で仕事があるため北海道を離れています。そして折角こちらに来るのですから、実家のある名古屋で一泊して、明日の午前中に静岡に移動する予定を立てました。…実際のところは、現在中古住宅を購入し、リノベーションを計画しているため、実家の建物をしっかり見て、参考になる場所を探してみよう、と考えたのですが…『ほぼ無駄』になりました。


いや…違いすぎます。私の実家、親父の退職間近に建て直していますので、築10年程の鉄筋三階建て。一階は貸し店舗として貸していますので、実質は二階部分と三階部分が居住場所になっています。そして、年を取ってからの階段はキツイ…という事で家庭用エレベーターまで導入しておりまして…。なにもかも条件が違いすぎます…。私が購入する中古住宅は、そもそも木造ですし…。


親父曰く
「ほぉ、お前も家建てるんだな。まぁ、自分の人生だし、俺が今更言う事もないから好きにやれ。」
(訳:援助はしないぞ。自分の事は自分でなんとかしろ。)


まぁ、最初から自分の資金だけで動かすつもりでしたから、今更言われるまでもないのですが、相変わらずの親父です(笑)。うちの両親は昔からこんな感じでして…子供の人生には口を出さない方針でしたから(教育面では、大学院まできちんと出してくれましたから、人生を楽しむために必要な事はきちんとしてくれた、と思いますので感謝しています。)、さもありなんな対応です。


とはいえ折角来たので、全く収穫なし…というのはやはり嫌ですから、参考になりそうな箇所を探すことから開始です。まずは…間取りなどは参考になりませんし、システム関係も参考にはなりません(そもそも、北海道の家と名古屋の家では、求められている機能が違いますから)。


とはいえ、幾つか気付いた点もありました。まずはお風呂の間取り。私の実家のお風呂は1625タイプ(1.5坪タイプ)です。現在のリノベーションプランでは、1616タイプ(1坪タイプ)のユニットバスを入れる予定ですが、洗い場の広さを考えると、なんとか1620タイプ(1.25坪タイプ)を入れられないかな…と思いました。実際に1625タイプを使ってみた感想ですが、やはり洗い場のスペースの広さというのは、利便性に直結する感じがします。


階段部分も参考になりました。両親は普段エレベーター移動をしているようですが、時々階段移動もするようで(家庭用エレベーターは速度が遅い…)、階段もきちんと付いています。そして階段の幅は、私が購入予定の中古住宅とほぼ同じ。色合い、また手すりの場所、各段の滑り止め…など、普段あまり考えていない箇所に気付くことが出来まして、これらの部分は参考にしてみたいな…と思います。


仕切り壁の工夫についても、これは一部参考になりそうでした。実家のLDK部分は約30畳ほどありますが、部分的に仕切りを入れる事が出来る構造になっています。そしてそれら仕切り用の扉を収納している壁部分(耐震のためにも、このような部分が必要との事です)があるのですが、これらの壁にはガラス棚がそれぞれ内臓しています。私が購入する住宅は木造ですから、鉄筋住宅のような厚さの壁や柱ではないので、可能かどうかは分かりませんが、壁にガラス棚を埋め込む…というのは良いアイデアだな…と思いました。


各壁には、このような小型のガラス棚が内臓しており、物が飾れるようになっていました。これは母親の設計のようです。


実際のところ、リノベーションをするに辺り、工務店の人から言われているのは、「一部、柱などを残す箇所が出てくる可能性があります。」とのこと。このような場合は、デザインを工夫して柱を残す事を考えていました。…となると、柱ではなく意図的に壁のような形で残してしまい、今回実家で見たような飾り棚を内臓する形でも悪くないのではないか…とも思うわけです。


この他にも、台所の収納スペースの配置など、一部は参考になりそうな箇所も続々と見つかりまして…それなりに有益な情報が得られた気がします(笑)。11月の終り頃に、別件で再び名古屋の実家に寄りますが、その時はもう自分達の家のリノベーション工事が開始しているかと思います。そういう意味では、丁度良い機会に実家を訪れることが出来て、良かったのかもしれません。


…それにしても、両親は両方とも非常に元気なようですし…こちらも一安心といったところでしょうか(笑)。




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無垢材か合板か

様々な方のリフォームの記事を見ていますと、床材について『無垢材』を選ぶのか『合板』を選ぶのか?で皆さん色々な選択理由があるな…と感じました。無垢材とは、読んで字のごとく、合板や集成材ではない、一本の丸太から切り出した木材です。そして合板とは、薄く切った単板を互い違いに重ね合わせて熱圧接着した木質のボードを意味します。


無垢材と合板、どちらにもメリットとデメリットが存在しますので、どの条件を重視するか?という所が、この二つの材料の選択肢になる…筈なのですが、あまり考えずに無垢材を選んで後悔している…というようなサイトも結構みかけます。となると、やはりこの部分は家内と相談して、きちんと考えて決めなくてはいけない…と思ったのですが、やはり夫婦は似たもの同士、全く揉めることもなく、合板に決まりました(笑)。


無垢材の長所といいますと、やはり一本の丸太から切り出していますので、同じ木目の材料が存在せず、非常に個性豊かな木目模様を楽しめる事。これに尽きるのではないかと思います。また合板と違い接着剤を使用していないため、余計な化学物質を使用していないと言う部分でも好まれる要因になっているようです。値段については、合板よりも高い…とは言われていますが、合板にもピンからキリまであるため、どの価格帯の材料を選ぶのか?になりますから、これについては短所とは言えない気がします。


しかしながら、無垢材にも勿論短所が存在します。一番大きな短所は、長い年月が経過する事で、反りや割れが生じる可能性があること。これは木の内部の水分が完全に除去出来ないため、使用している間にそれらが乾燥し、反りなどが生じると言われています。また、これは表面のコーティングにもよるのだと思いますが、一般的には傷がつきやすく、水分がかかる事でシミが出来やすいとも言われています。結局のところ、メンテナンスが必要であり、上手に付き合っていかなくてはならない…しかし、非常に個性豊かな木目を楽しむ事が出来る…。こんな感じでしょうか。


これに対して、合板のメリット・デメリットは無垢材の逆になりそうです。デザイン性という意味では、無垢材が個性豊かな事に対して、こちらは非常に均一…といいますか、揃っている(私としては、これはこれで美しいと思うのですが)。また接着剤の成分にホルムアルデヒドが…という欠点も指摘されています(最近は使用量もだいぶ減っているようですが…気になる人は、気になるのだと思います)。


しかし無垢材に比べて、温度や湿度変化に対して非常に安定ですから反り等が発生し難い、そしてこれは表面のコーティング手法によると思いますが、キズなどにも強いことがメリットになります。つまり…メンテナンスフリーとまでは行かないでしょうが、非常に楽に付き合える…ただしデザイン的には面白みがない…といったところでしょうか。


これらの事を考えていきますと…機能面は非常に重視していますが、デザイン面はスッキリした物が好きな私達夫婦にしますと、合板でOK!という結論になった訳です(ついでに、夫婦揃って面倒くさがり屋ですし…)。そして次に出て来た選択肢は、どのような色合いのフローリングで統一するのか?というところです。


今回のリノベーションでは、壁のクロスは明るい色が良いという事で、無難に白の無地のクロスを選択する予定です。フローリングの色、焦茶色のような暗めの濃い色を選択して、全体的に少しシックな感じにするのか、明るく薄い木の色を選択して、全体的に明るくするのか?非常に迷った結果…少し鮮やかな感じで明るめが良い…という事で赤茶色に近い色を選択しまいた。


これらの色から、ティーブラウンを選択。この色ですと、どの色の家具でも合わせやすいという理由も…



そして合板を選んだ際に大事な表面特性…なのですが、 DAIKENのフォレスハードを選択することで、目的とする表面特性は全て手に入りますし、お値段も手頃なので、これに決定です。フォレスハードの製品情報を見ますと、低VOC(揮発性の有機化合物の塗料を削減している)、抗菌性、キズが付き難い、擦り傷も付き難い、耐キャスター、ワックス不要、汚れに強い、最表面は天然木、となっています。機能的には十分ですね。値段の方も、定価で7,280円/m2となっていますから、結構手頃な価格のような…。


折角なので色々と合板製品を調べてみますと、高級品では通常の無垢材よりもはるかに高額な商品もありますし…凝り始めれば、どんどん出費が増えていきそうだな…と思うのと同時に、このような色合いや性能の選択をしている時こそが、リノベーションを計画している人間にとって最も楽しい時間なのだな…と実感しました。




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中古住宅+リノベーションを選択した理由

私も北海道に赴任して早11年。そろそろ現在居住している築45年の隙間風が厳しいボロ屋から出ようかな…と思ったのがキッカケでした(+家内の爆発)。今年の夏ごろに、そろそろ新居を探したいな…と考えていた訳ですが、さてどのような形で新居を見つけようか?といったところで、様々な選択肢が浮かび上がりました。


1. 注文住宅(新築)
2. 建売住宅(新築)
3. 賃貸で一軒屋
4. 中古住宅(築10年くらい)+リフォーム
5. 中古住宅(築20年以上)+リノベーション


といった選択肢です。


これに対して、私達夫婦の条件が出てくるわけですが、私達の条件は次のような感じでした。


1. ある程度自分達の生活スタイルに合った家に住みたい
2. それ程長いローンは組まない (5~10年程度)
3. 私の職場の近く (徒歩圏内)


それぞれの条件の理由ですが、まず1については、私達は夫婦二人での生活のため、それ程多くの部屋を必要としてない事。そして私の仕事柄、家で少し仕事をしたい時があるため、書斎スペースが欲しい(可能であれば、欧州に赴任していた際に、上司の家で見たようなオープンスペースの書斎が欲しい)。のような感じで、自分達の生活スタイルに合った間取りの家が欲しいな…といった感じです。


2の条件はまさに経済的な理由です。私の職業は65歳で退職です。となりますと、退職までここに居ると仮定した場合、最長で25年程度ここに住む事になります。そして退職後は本州に戻る予定ですから、戻った後に再び居住地を探さなくてはいけません。となると、その時に必要となる資金を考えると、今回は2000万円程度でなんとかしたい…といった所でしょうか。


3の条件は、これも2の条件に近い理由です。北海道に居住している人はよく分かると思いますが、基本的に北海道は車社会。仕事用と家庭用で一つの家庭で2台車を持つ事が、普通です。しかし私が徒歩で職場に行く事が出来れば、車は1台で問題なし。となると、1台分の車の代金+維持費が浮く事になります。


以上の3つの条件を考えて、選択肢を絞っていきますと、実は選択肢はほとんどなかった…というのが実情でした。


1. 注文住宅:間取りは自由に設定出来るため、条件1はclear。しかし、いくら土地が安い北海道とはいえ、一条工務店のような所で高機能な注文住宅を考えますと、土地代を合わせて3000万円程度はしてしまいます。という事で条件2に引っかかります。


2. 建売住宅:北海道の建売住宅の場合、土地代が安い為、2000万円を切る建売住宅は結構ありますので、条件2はclear。しかし間取りは完全に決められている為、条件1に引っかかります。


3. 賃貸で一軒屋:これも色々と条件はありますが、私が居住している場所で一軒屋を賃貸で借りようと思うと、住宅手当を差し引いた賃料は月に60,000円~110,000円程度。25年間借りることを考えれば、1,800万円~3,300万円といった所でしょうか。賃料によって条件2はclear可能ですし、賃貸物件はかなりありますから、探せば条件1、条件3もclear可能です。という事で、この選択肢は保留


4. 中古住宅(築10年くらい)+リフォーム:これは結構微妙な選択肢だったりします。中古住宅の価格、築10年くらいですと、住居部分の資産価値がまだかなり残っているため、それなりの価格になります。これに簡単なリフォームを入れると(間取り変更なし)、条件2はclearしそうですが、条件1が達成出来ないような…という事で、これは却下です。


5. 中古住宅(築20年以上)+リノベーション:流石に木造建築で築20年を超えると、土地代に近い価格で物件は購入可能です。また軸組工法の中古住宅であれば、条件1はclearしそうです。またリノベーションも様々な情報を調べていきますと、工事内容によりますが1,000万円程度でも可能なケースがあるとのこと。したがって条件2もclear出来そうです。ということで、これも候補になります。


といった感じで考えていき、結局は賃貸にするか?それとも中古住宅+リノベーションにするのか?の選択肢に絞られました。そうなりますと、賃貸は何処まで行っても賃貸ですから、途中で自分達の自由に弄ることは出来ないという悪条件、そして中古住宅の場合は、職場に近い場所で適当な物件があるのか?という懸念が残る訳です。


…そうこうしていますと、以前私がブログで書きました「 運命の出会い」イベントが発生したため、条件3をクリアーする物件が見つかりまして…このような経緯から、私達夫婦は、中古住宅を購入し、リノベーションを行うという機会に恵まれた訳です。


退職後は、本州の交通の便が良い場所でマンションを購入しようと思っていますから、自分達の自由に家を設計して楽しむ事が出来るのは、おそらく私の人生、今回が最初で最後の機会になると思います。ですから悔いが残らないように、出来るだけ勉強してこの機会を目一杯楽しみたいところです。


ちなみに、今回私達が購入した物件の土地評価額は…なんと驚きの255万円(笑)。流石は北海道の片田舎です!となると…私達がここを引き払う時に、土地評価額はそれ程変わらないでしょうから、200万円くらいで処分は出来るかな…と考えますと…最終的には


中古住宅+リノベーション予算:2,000万円程度
25年間に想定される出費   :ガスボイラー買い替え(1回):50万円
              :外壁の塗り直し(1回):80万円くらい?
              :その他の補修:200万円くらい?
              :お庭の整備:200万円くらい?
固定資産税         :4万円程/年×25年:100万円
不動産取得税 ???


25年間で2,630+α万円。そして最後に売却で200万円程戻ってくる事を考えれば、2,430万円程でしょうか…。これを25年間、そして月割りしますと月々約8.1万円程になります。まぁ…この金額で25年間程、自分達の好きなように楽しめると考えれば、十分納得が行く数字ですし、家賃を払っているのとそれ程変わらないかな…と思い、今回の決断、そして予算設定となりました。



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