北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

新居引渡しと新規購入家具の搬入

昨日、今回リノベーション工事を行った新居の引渡しがありました。銀行内の手続きも滞りなく終了、当日は玄関ドアの鍵の登録などを行い、無事に引渡しの作業は終了です。最後にエコジョーズなどの説明がありましたが、この部分については少しずつ理解していくしかなさそうです。これにて工事は終了!なのですが、これからここに居住する事になる私達夫婦にとっては、ここからが作業開始です。


既にカーテン類やソファー、更新家電製品の購入は終わっており、昨日と今日にかけて一気に搬入作業が進むように手配していたため、ここからひっきり無しに様々な業者がやってきました。また今度の新居は、現在のあばら家から非常に近いため、少しずつ小物の搬入なども自分達で移動する予定でした。そのため引越し前とはいえ、それなりの時間をこの新居で過ごす事になるので、ある程度便利に時間を過ごすためにも、水道・電気・ガスの契約も引渡し日からスタートです。


水道・電気は問題ないのですが、ガスのみは開栓前にガス漏れ検査は必須。そのため真っ先にガス会社の職員がやってきて、ガスの調査を開始。その後、いつもお願いしている家具屋の担当者がやってきてカーテンの取り付け&ソファーの組み立て。ついでに書斎机の組み立てなども開始。さらに次の業者がやってきて家電の取り付け…など、一時は三つの異なる業者が室内に入り、それぞれの場所で組立作業を開始したため、足の踏み場もない状態になりました。とはいえ、この二日間で大きな新規購入家具の全てが搬入されましたから、なんとなく新しい生活スタイルが見えてきたことも確かです。


それにしても、昨年の10月頃にこの中古住宅を前の持ち主さんから購入した頃と現在の状況を比べると、物凄く変わったな…と思います(リノベーション工事をしたのですから、当たり前ですが)。当初、一階スペースは4つの部屋に分かれていたものが、1つの大きな部屋になった訳ですから、とても広く見えますし、壁が無くなった分、明るくなったな…と改めて感じました。


購入当初の中古住宅は、このようにリビングのドアを開けると、正面に絨毯床のリビング+和室となっていました。


これが工事終了後は一つの部屋になったため、かなり広く感じます。


そして家具が搬入されてこんな感じに…。手前はリビングスペース、そして後ろが書斎スペースになります。計画ではリビングと書斎スペースの間に、狭いパーティションウォールが入る予定です。


引き渡されて今日で二日目ですが、なんだかんだと埃は出ますので、家内が頑張って掃除機をかけていました。…とはいえ、ふと床を見るとこんな物が準備されていまして…楽をする気満々のようです。


台所横の窓に導入したガラス生地のロールスクリーン。水拭きが可能なタイプのため、今後重宝しそうです。またロールスクリーンを下ろしても、かなり明るいため、これについては計画通り。


引越しまであと一週間程ですが、引越しの準備は遅遅として進んでいません。おそらく今週の週末が勝負だと思いますが、本当に大丈夫なのだろうか…と少し心配しています。とりあえず、今週の土曜日と日曜日は、梱包&ゴミ捨てに明け暮れることになりそうです。



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施主による点検日

長かったリノベーション工事も終了し、引渡し前日の今日、施主である私達夫婦による最終点検日がありました。とはいえ、普段から工事現場に遊びに行っており、その都度工事を見ていましたから(水平機を使った測定もしていましたし…)、工事の不備の点検というより、それぞれの設備が予定どおり配置されているか?また床下点検口の部分もきちんと断熱材が入っているかなどといった、形式的な物に終わりました。



途中、サッシ屋さんも来まして、リフォームドアの取り扱い方法(丁度サービス期間のため、知らない間にe-エントリーと呼ばれるワンタッチ施錠がついたため、それの説明)の説明、そして工務店さんからは今後のメンテナンス工事が必要になりそうな大凡の時期などの説明もありましたが、特にこの段階では問題も出ずに終了。これで明日は、銀行内での手続きに問題が起きなければ、何事もなく引き渡しとなります。


昨日に美装工事も終了していたため、内部のフローリングなども非常に綺麗になっており、ようやく私達夫婦も完成形を見ることが出来ました。ほぼ私達が計画していた通りの仕上がりとなっており、最初の予想図がそのまま形になった…と思いますと、中古住宅のリノベーション工事とはいえ感慨もひとしおです。


北海道の片田舎では非常に重要となる、冬の快適性のための断熱については、結局現在のこの辺りの標準的な施工である床下150 mm、天井300 mmのグラスウールとなりました。また新設した窓は三協アルミのスマージュ、そして古い家からの流用部分はプラメイクの導入による三重サッシ、ドアは三協アルミのノバリス(K2仕様)となり、ほぼ現在の北海道の片田舎の標準的な断熱性能の家になったな…と思います。そういう意味では、導入したパネルヒーターは少し過大な性能になっていると思いますが、真冬の室温維持だけではなく、室温を上昇させる事も可能な性能…となりますと、丁度良い性能になった…と言えるかもしれません。


そして折角の施主による点検日でもありましたから、職場に転がっていた自分のサーモグラフィを持参して、隙間が空いていないかのチェックも実施。当たり前のことですが、隙間は空いていませんでした(笑)。ついでに窓部分の遮熱機能についてもサーモグラフィでチェックしましたが、窓部分は壁の性能には及ばないため、多少の温度分布はあるものの、ほぼ想定どおりの分布でした。すなわち当初の計算どおりの範疇に収まっていたため、これも非常に満足です。改めて今回の工事を担当してくれた工務店さんには感謝です。


ちなみにサーモグラフィで測定しますと、このように見ることが出来ます。見かけ上温度分布が広そうに見えますが、測定温度レンジが狭いため、この分布なら問題なし。久しぶりに使用しましたが、きちんと動作してよかったです。その内冬の寒い日にでも、それぞれの窓の性能チェックをしてみようと考えています(この場合は、断熱性能になりそうです)。


手前がスマージュ、奥が三重サッシの旧式窓。流石に三重サッシにしますと、遮熱という点では、新型の窓とそれほど性能は変わらないな…という測定結果になりました。窓直下の床部分は少し温度が低くなる(日光が直接当たっていない)傾向がありますが、パネルヒーターの熱源がその場所にあるため、冬については問題ありません。


明日の午前中はいよいよ引渡し日。そして明日の午後には、一部の新規家具の搬入も始まります。これから引越しまで1週間ちょっとですが、ここからは慌しい時間になりそうですね…。ある程度時間に余裕が出来ましたら、Web内覧会をやってみたいと思います。



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北海道の片田舎のエアコン事情

ここ北海道の片田舎では、真夏の昼間となれば30℃を越える日もありますが、日が沈み夜になると、そのような真夏日でも気温は20℃程度…場合によっては20℃以下に下がる事もあります。そのため、最近でこそエアコンを導入している家庭も出てきましたが、多くの家庭では未だにエアコンを入れていない状態だったりします。


また寒冷地であるため、通常のエアコンを冬に使用する事は出来ません。そのため多くのメーカーでは、パワーを強力にし、更に室外機も工夫した寒冷地仕様のエアコンを販売しています。この寒冷地仕様のエアコン、おそらく日本で最も極寒の地である、道東の陸別町などで運用試験を行っており、非常に良好な結果が得られたとか…。それまで灯油ボイラーが主流だった北海道の暖房事情も、だいぶ変化してきました。



こういうタイプの寒冷地仕様のエアコンです。


ちなみに我が家では、エコジョーズを用いたセントラルヒーティングシステムを導入しており、冬の暖房はガスボイラーとしています。また本州出身者としては、夏にエアコンが必要…とはとても思えず、エアコンを導入する予定はありません。


今日…何の因果か分かりませんが、休日出勤…。しかも私だけに限らず、多くの同僚達も揃って休日出勤です。そしてその仕事の合間に、このエアコンの件が話題にのぼりました。


本州出身の同僚A「○○さん。そういえば、もうすぐ新居ですよね?エアコン入れるのですか?」


私「いや…流石にこの環境だと、いらないと思うから、入れないよ。」


A「そうですよね~。うちも結局入れませんでしたし…。」


道内出身の同僚B「え~、○○さんも、Aさんもエアコン入れないのですか?よく我慢できますね。うち、つい先日入れましたよ。」


A「いや…流石に本州と比べると、夏の事情が全然違うし、ここならエアコンいらないよ。」


私「そうそう。夏でも日が落ちた後に窓を開ければ涼しい…というか、肌寒いくらいだからね。」


こんな感じの話になりまして、色々と聞いてみると、道内出身の同僚達はそれなりにエアコンを導入しているようですが、本州出身の同僚達は、私も含めてほとんど導入していない事が判明。どう考えても、本州の夏を経験してきた私達にすると、ここ北海道の片田舎の現状で夏にエアコンが必要…とはとても思えないんですよね…。夜に窓開けて風を入れれば、あっという間に20℃程度にはなってしまいますし、昼間でも湿度が低いため、風が入るとかなり涼しいですから。


勿論、最近の新しい住宅は窓を開けない前提で設計されている事も理解していますが、やはり個人的には、北海道での夏くらいは自然に任せたいな…という気持ちが非常に強く、おそらく新居でも同じように対応する事になりそうです。しかし…考えてみれば、ここ北海道の片田舎では、エアコン無しでも夏問題ない訳ですから、冬に二倍のエネルギーを暖房に使用しても金額的には、トントンのような…。


以前実家の両親からこの件で聞かれたことがありました。『お前…北海道の冬寒いだろ?暖房費、凄い事になるのか?』と。実際に暖房に使用した燃料費(現在は灯油暖房を使用しているため、灯油費)を見てみると、たしかに冬の間はそれなりの額になってはいるものの、夏の電気代が上がるような事がないため、トータルで考えると実は安上がりになっているような感じもします(エアコンを使用した際の電気代は馬鹿にならないですからね…)。


そういう意味では、北海道出身の同僚達が、『冬は半袖で過ごせるレベルに室内を暖める!』などと言っていましたが、夏にエネルギーを使用していない分、まぁいいか…と考えても…なのですが、最近奴等はエアコン使っていますから、やっぱり駄目ですね(笑)。


今後、更に性能の良いエアコンが出てくれば、北海道の片田舎でもエアコンのみで過ごす…という家も増えてくるかもしれませんが、私個人としては北海道に居る間は、エアコン無しで暮らす事になりそうです。





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