北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

断熱サッシについて考えてみる (Part 2)

昨日東京での仕事が終わり、無事に北海道の片田舎に戻ってきました。ちなみに東京に滞在中、空き時間に久しぶりにお台場の日本科学未来館に行ってきまして、例の全方位ディスプレイの地球儀を見てきました。この地球儀、私のお気に入りの一つです。


今回それなりの期間を京都&東京で過ごした訳ですが、北海道に戻ってきて改めて感じたことがあります。それは気温は勿論本州の方が暖かいのですが、家の中は北海道の方が暖かいという事です(家庭内が温かいかどうかは別問題ですが(笑))。勿論、現在私が住んでいる家は、通常の北海道の家よりも寒い訳ですが、それでも本州の家と比べて暖かいのではないか…と思う訳です。


例えば、私は本州に居た頃は冬の朝起きるのが大変苦手でした。ところが北海道に来てからは、そのような事もなく冬の朝も普通に起きることが出来ます。…というより、現在灯油ストーブを使用していますが、ストーブはほぼ一日中付けっぱなしですから、当たり前なのかもしれません。


とはいえ、実はストーブだけの問題ではなく、その他の部分でもかなり違いがあり、その一つが窓にあります。現在の最新式住宅の一つである一条工務店のI-Smartなどでは、トリプル樹脂サッシのような、三枚ガラス+希ガス封入のような設計の窓ガラスを使用しており、樹脂枠などの助けもあって、通常のアルミサッシの窓の1/1000ほどの熱貫流率を誇っています。


我があばら屋では、勿論そのような高性能サッシを使用していませんが、それでも二重サッシですし、二重のカーテンを使用する事でそれなりの断熱性能となっています。また窓枠部分ですが、一番外側こそアルミ枠になっているものの、内側は木枠になっていることから、内側の窓枠部分が冷たくなる…という事は、真冬でもほぼありません。


プラスチックサッシ工業会の調査では、欧米では3~4割の住宅で木枠を使用していますし、樹脂枠も含めると6~8割の断熱サッシの普及率になります。日本の場合、北海道では樹脂サッシがかなり普及していますし、古い住宅でも木枠が使用されているため、この部分も本州の住宅とはかなり事情が異なるかもしれません。


以前、『断熱サッシを考える (Part 1)』でも書きましたように、家の内部の熱が逃げる割合では、窓を含めた開口部が約5割です。となりますと、その窓の部分の断熱性を左右する窓枠の部分…これについては、寒冷地である北海道では特に注意する必要がありますし、本州で家を購入する場合でも気をつけたほうが良いのかもしれません。


そういえば…私が欧州に住んでいた頃、その場所も冬になりますとかなり冷え込む場所でした。それほど高性能な住宅には住んでいませんでしたが、その当時でもセントラルヒーティング+二重サッシ(内側はペアガラス)+木枠だったと記憶しています。そのため、冬でも家の中で寒く感じる事はなく、場合によっては熱くなりすぎ窓を開けるという本末転倒な事をしていたような…。


いずれにせよ、今回購入した住宅のリノベーション、窓枠まできちんと考えて設計をお願いしなければいけないな…と今回断熱サッシを調べていて感じました。実際、今回は現在のサッシから変更しない部分も、一番内側にプラメイクという樹脂サッシを入れる予定ですから、今住んでいる場所よりは暖かい環境になるのではないかな…と期待してますが、果たしてどうなることやら。



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聖地巡り『源氏物語』

今日は駄目リーマンのお気楽日記の回になります。先日の日記の通り、『仕事のため』京都に来ています。とはいえ、四六時中仕事に明け暮れなければならないような悪い事はしていませんので、仕事の合間を使って京都で紅葉を楽しもうかな…と散策。そしてその『ついでに』、私が大好きな源氏物語を書いた紫式部の屋敷の跡地と言われている、上京区の廬山寺に久々に行きました。


源氏物語、このお話は昔から凄く好きでして…これは1000年以上前に書かれた物語とはとても思えない程、現在読んでも楽しめてしまう素晴らしいお話です。なんといいましても、この物語に出てくる姫様達が現在でも十分通用する素晴らしい属性なのです。もっとも…この物語を古文の授業でテキストとして使用するのは、内容的にどうなのか…とは思いますが(笑)。


まずは元祖ツンデレ姫の『葵の上』。始めこそ光源氏の正妻としてツンツンしていますが、最後はデレます。とはいえ折角デレたのも束の間。『あ~ぁ』な結果になってしまいますので、物語としては完璧なヒロインと言っても過言ではありません。


そして元祖ヤンデレ姫の『六条御息所』。怖いですね…恐ろしいですね、私、このような地雷臭漂う女性が居たら、真っ先に逃げますね。まさに現在で言うヤンデレ。…しかも死後も色々とやらかしてくれる、とんでもない姫様です。


他にも都合の良い女として『明石の方』や、寝取られ姫の『女三宮』、BBAだけど教養の塊&肉食系の『源典侍』など、よくもまぁ、あの時代にこれだけ今でも通用する属性を考えたよね…といつも思ってしまいます。ですから私、紫式部は実はタイムスリップで未来から過去に行った人だった…と言われても何も驚きません(笑)。


とはいえ、私がこの物語で一番好きな姫様は『花散里』。悲劇の姫様が多い源氏物語でも数少ない勝ち組の姫様です。物語の記述では、絶世の美女のようには書かれていませんが(あくまでも平安時代的価値観において)、おそらく光源氏が一番付き合いやすく、そして信頼していた姫様だったのではないかな…と思うわけです(だからこそ、夕霧の世話を任されていたのだと思います。)


もっとも…私の解釈では、源氏物語における究極の勝ち組姫は『末摘花』なのですが(笑)。なんせ、物語でははっきり『ブス的』な記載をされていますが(何度も言いますが、平安時代的価値観のブスですから、現在の価値観では可愛い姫様のような…)、一途に光源氏を待ち続けた結果、最後はちゃんと屋敷に場所を与えてもらい、光源氏に養ってもらっている訳です。同じように養ってもらっている『花散里』は、夕霧の面倒を見ていますが(ある意味子育て)、こちらの姫様は…真性ニート姫…。


とあぁ、そんな感じで昔から源氏物語は好きだったため、京都に行きますと色々とこれに関連する場所に行く事が多かったりします(個人的には、光源氏の死後を書いた宇治十帖の舞台でもあります、宇治の辺りも好きですね)。今日は久々に廬山寺に行った訳ですが、そこに書かれていた記載にびっくり。


第11帖の花散里の巻には、光源氏が二条院から花散里の屋敷を訪ねる道筋で「中川のほどおはし過ぐるに」という記載があるのですが、この中川というのが現在の寺町通のようでして…実はこの廬山寺の近くに花散里の屋敷があったという設定になっていたのですね。ということで、期せずして私が最も好きな姫様でもある『花散里』の屋敷があった設定になっている場所を歩く事になった訳です(これもある意味、アニメの舞台などを訪れる『聖地巡り』のようなものですかね…)。


この寺町通の近くにあったという設定なのですね…私にとっては完全に聖地巡りです(笑)。


折角、廬山寺に行きましたので、ここの源氏庭を堪能。流石に北山にある龍安寺の石庭には負けますが、こちらも非常に好きな庭です。


ついでに紫式部の御朱印をゲット。この御朱印は欲しかった御朱印の一つでしたから、これがもらえただけでも満足です。


仕事までもう少し時間があったため、ついでに下賀茂神社にも突撃。ここは光源氏が須磨へ下る前に歌を詠んだ場所でありまして、特にこの神社に至るまでの道のりである糺の森…残念ながら紅葉にはまだ少し早かったのですが、久しぶりにここを歩いて非常に満足しました。


本当は時間があれば、上賀茂神社も行きたかったのですが、残念ながらここでタイムリミット。


最後に四条にある鍵善良房で葛切りをかき込んで仕事場に逆戻りです。なんとか仕事の合間とはいえ、晩秋の京都を堪能する事が出来ました。あとは…このまま東京で仕事をして、北海道に戻るだけです。



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照明器具は自分達で購入?

先日の日記の続きですが、最初に出て来た見積もり書を見て行きますと…照明器具高くない?という金額が並んでいます。例えば、調光可能なLED電灯で光束4280 lm程度ですと、家電量販店では5,000円~10,000円程度で購入する事が出来ますが、見積もり書の金額は22,000円。


基本的に電灯の明るさについては光束の単位ルーメン(lm)で示されています。ですから、このlmが同じであれば、明るさとしてはほぼ同程度の物が期待出来ます。ちなみに、ルクス(lx)という単位もありますが、こちらは照度の単位で、(lm/m2)と書き換える事が可能です。つまり使用する電灯の光束(ルーメン)を部屋の面積(m2)で割った物が(照度)ルクスですから、どれくらいの明るさをその部屋で確保したいのか?が決まれば、必要な電灯が決まる…という理屈になります。


今回のリビングスペース、一つの電灯で8畳分を照らす予定です。またこの部分(8畳:8 × 1.824 m2 = 14.592 m2)で本等を読む事を想定していませんから、最大で300ルクス程度で問題ありません。という事は、ここで必要な電灯の光束は300 × 14.592 = 約4377 lmとなります。ですから、ここで使用する電灯(4280 lm)で問題ありません(場合によっては、もう少し性能を上げて5000 lm程度のLED灯でも良いような)。ただ…いかんせん値段が…。


ということでこの部分については、工務店さんに直接聞いてみました。工務店さんからの回答は「実は、これらの部分については私達ではなかなか安く仕入れ出来ないので、直接そちらで購入して貰った方が良いと思います。設置はこちらで行いますから。」との事。この部分は自分達で購入した方が良さそうですね。ということで、照明器具は全て自分達で準備する事にします。


それに合わせて一部の照明器具は変更が必要そうです。特に書斎部分で使用する電灯は、見積もり書では光束3300 lmのLEDが計上されています。書斎部分のスペースは一応6畳程度。平米で計算すると(6 × 1.824 m2 ) 10.944 m2となります。ということは、3300 lmのLED灯では約300 lxしかありません。パソコンを使用している間は、おそらくスタンドを使用しませんが、パソコンを使用しながら本を時々読む…という事は想定出来ますので、全般的に上からの照明は増やしたほうが無難だな…と思うわけです。となると、500 lx程度の照度を確保するためには、5000 lm程の照明が必要…ここは少し大きめの電灯を入れた方が良さそうです。


というような感じで、必要な金額をはじいてみた結果…見積もり書の半額程度でなんとかなるな…という結論に達しました。ただ…ここで家内の我侭が炸裂(笑)


「なぁ…ポーチの照明だけはお洒落な照明にしたいんや…。こっちにせぇへん?」


「…おぃ、これだと見積もり書に出ている最初の照明の2倍以上の…」


「なぁ、これくらいええやろ?」


「…」


ということで、ポーチ部分の照明器具については見積もり書の物よりも良い物になりましたが、それでも照明器具全般としては予算を抑えられたかな…と思います。まだ次の見積もり書は来ていませんが、このように削れる部分は少しずつでも削っていった方が良さそうですね。ある意味、このような考え事をしている時が、リノベーションを行う上で一番楽しい時間なのかもしれないな…と最近思えてきました。


明日から出張のため北海道を離れます。久しぶりの秋の京都…北海道は雪に包まれましたが、京都は紅葉のシーズン中。学生時代によく周った場所を改めて(仕事の合間に)楽しみたい…&久しぶりに私が大好きな源氏物語の舞台に行ってみるのも悪くないかな…と少し楽しみにしています。



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