北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

石膏ボードの強度

以前公開した見積書の最終版を改めて見ていきますと、建材工事費の部分に少し気になる点がありました。それは、この項目に記載されている石膏ボードについてです。石膏ボード自体は、壁であったり天井を作成するために利用する建材のため、このようなリノベーション工事では非常に重要な建材でもあります。


今回の見積書に記載されていた石膏ボードについてですが、@9.5 3*6となっています。@9.5というのは、石膏ボードの厚み。この場合は9.5 mmの石膏ボードという事になり、3*6というのは三尺×六尺(910 mm × 1820 mm)の大きさという事になります。石膏ボードの種類には、9.5, 12.5, 15.0, 21.0 mmの四種類の厚みがあります。


よく書かれている情報では、9.5 mmの物は準不燃材(10分間燃えない)、12.5 mm以上になると不燃材(20分間燃えない)となっており、厚みにより耐火性に大きな違いがあります。ただ一般的な工事では、天井が9.5 mm、壁が12.5 mmの石膏ボードで行われるそうで、天井まで含めて耐火性に…という事はあまり無いようです。


ところが、私の見積書に計上されている石膏ボードは9.5 mmの物のみ。ひょっとしたら壁は別の材料か?とは思いましたが、計上されている石膏ボードの枚数と大きさ(910 × 1820 mm)を考えますと、ひょっとしたら壁も9.5 mmの石膏ボードで工事予定になっている可能性も…。この部分は、今度の工務店さんとの相談で確認をし、場合によっては変更をお願いしなくてはいけません。


とはいえ、この3 mmの違いが実際の強度に対してどの程度の違いがあるのか?という点を確認してから、これについては検討しようと考えました。といいますのは、よく記載されている話では、壁を叩いた時に壁が抜けないかどうか…などと書かれており、子供が居ない私の家庭では、それ程壁を叩く事もないため、場合によっては9.5 mmでも問題ない可能性も…と考えた訳です。(石膏ボードの厚みによる断熱性の違いは、石膏ボードの熱伝導率的(0.22 W/mK)に3 mmの違いではほとんど関係ないでしょうから、純粋に強度の違いのみを考えれば良いかな…と考えています。)


日本建築学界の建造物加重指針を調べてみますと、これについての結論が記載されていました。曰く『約45 cm間隔の柱に石膏ボードを貼り付け、その中心部分に対して25 kgの荷重を加えた際、石膏ボードがたわむ大きさが、9.5 mmの場合で5.6 mm、12.5 mmの場合で2.2 mm』とのこと。…荷重25 kgといえば、私の体重的にもたれる程度でかかる力。9.5 mmの厚さの石膏ボードを使用した場合、その厚みの半分程度たわむという事になってしまいます。…流石にやめておいた方が良さそうですね。


ということで、工務店さんに実際にこの石膏ボードを壁に使用する予定なのかを確認し、壁に使用する予定でしたら、この部分は変更してもらった方が良さそうだ…という結論になりました。意外と見落としている部分がありそうですね…。まだ時間はありますから、もう少し慎重に各項目を見直していこうと思います(とはいえ、今回の見積書で、ほぼ決まりなのですが)。




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