北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

北海道の底力(北海道風フレンス料理)

昨日の日記の通り、今日は道東のチミケップホテルで宿泊です。ここは夕食の評判が凄く良いため、かなり期待してやってきました。これまで北海道で食べたフランス料理では、十勝オーベルジュのフランス料理が最も好きでしたが、ここのフランス料理もかなりの評判…まさに夕食のための旅行だったりします。


チミケップホテルまでの道のりは、このようなダート道の峠道を越えなければいけません。幸いな事に今日はほとんど雪がありませんでしたが、それでも一部凍結した道路の運転になりますから、かなり神経を使いました。とはいえ、このような道を突破しなければならないが故に、チミケップホテルは静寂に包まれた秘境のホテルとして有名なのかもしれません(最近は子供の宿泊もお断りになっているため、静かな環境を楽しみたい人にとっては、凄く良い場所だと思います)。


ダート道の峠を越えると、目の前にはチミケップ湖の姿が。夏はキャンプなどに来る人も多いようですが、この時期は流石に人の姿は見かけません。まさに昨日の日記ではありませんが、下界から隔離された黄昏荘園の世界だったりします(笑)。


そしてそのような湖の湖畔をしばらく運転していきますと、ぽっかり開けた空間に佇むホテル。これがチミケップホテルです。


到着は3時ごろになりましたが、山に囲まれているため、既に少し暗くなっていました。早速チェックインして、お部屋に案内…。お願いだから和室ではない所に…という願いが叶い、レイクビューのツインルームにご案内。流石に招待状で宿泊のため、良い部屋に通してくれたのか…と思ったのですが、どうやら今日の宿泊客は私達夫婦二人(笑)。結果的に非常に良い部屋に宿泊する事が出来ました。


お部屋はこんな感じです。窓の外にはチミケップ湖が広がっていますし、木の町でもある津別町のホテルですから、ほとんどの装飾品が木製…良い感じでした。


ウェルカムドリンクのホットワインを飲み、夕食までの暇な時間を付近の散策などにあて…いよいよ夕食の時間です。ここのホテル、夕食のコースは三種類あるようですが、テーブルの上に置かれたメニューを見てビックリ。これ…一番良いコースの料理構成だよ…な感じです。招待券万歳!


まずはメニューには載っていませんが、アミューズブーシュとして一口大の可愛い料理が出てきました。木の町である津別らしく、切り株をイメージした台座に載った料理です。左側は一口大の豚肉とポテトのクロケット、右側が椎茸のクリームを真ん中に挟んだクッキーです。上はオレンジジュースを焼き固めた物で…右側の料理、とても爽やかな感じで美味しかったです。


一皿目の料理は、常呂産ホタテ貝と山わさび、焼き茄子ビュレ。ホタテと山わさびが合う事はこれまでに経験済みですが、焼き茄子のビュレ(写真の少しグレーがかったペースト部分)…これは、想像していなかった味でした。ホタテに絡めて口に入れた瞬間…あっ、たしかに焼き茄子だ…と感じました。たしかにビュレは、野菜を裏ごしして作るペースト状のものですが、焼き茄子の味をペーストから感じる事になるとは思いませんでした。


二皿目はタラバガニとカボチャのムースです。カボチャのムースはこれまでにも食べた事ありましたので味の予想は大体当たりました。またタラバガニをマスカルポーネで和えた物も大体味が予想出来ました。ただ…この料理は非常に面白い歯応えがありまして…それがムースの上にかかったクランチ状の物。これ…ドングリから作ったパンを砕いた物でして…これの食感には驚きましたし、味は癖がなく美味しく食べられました。


三皿目は江別産イノシシのパテ。パテは欧州に居た頃に色々と楽しみましたので、個人的にはパンと合わせてパテを食べる事が非常に好きです。イノシシのパテとあったので、少し癖があるかな…と警戒したのですが、これが非常に食べやすいパテになっていました。どうやら飼育されているイノシシのようで、癖もなくパテとして非常に美味しく食べる事が出来ました。マスタードソースとも非常に相性が良かったです(おそらく、微妙に残る癖をマスタードソースで消しているような…)。


そしていよいよメインの魚料理が出てきました。北海道の人には馴染みのあるカスベを使った魚料理です。カスベのムニエル レモンソース。カスベは非常にあっさりした魚のため、レモンソースの酸味が非常に合っていました。そしてここでビックリしたのは、実は付け合せ。付け合せにセロリの根元を細切りにしたものが出ていまして…これが非常に爽やかな味になっており、美味しく食べる事が出来ました。


肉料理のメインは、赤平産の鴨肉のロースト 赤ポルトソースです。鴨肉は個人的に非常に好きなため時々食べるのですが、その多くは柑橘系のソースであったり、ベリー系のソースで料理してもらっています。今回は肉料理の定番でもある赤ポルトソースでしたが、鴨肉との相性は抜群でした。少しだけ添えられていたオレンジのソースも、個人的には非常に良かったです(私の中では、鴨肉の料理はこちらのオレンジの方が定番になっていたりします…。)。


そして…今回驚いたのは次の料理でした。メニューには載っていなかったのですが、鴨のコンソメスープです。スープがメニューに載っていないな…と思っていたのですが、ここで出て来たわけです。そして驚いたのはその形態。いきなりギャルソンが、サイフォンを持ってきたので「ん?」と思ったのですが、サイフォンの下に鴨のコンソメスープ、そして上には香草や薬草などが入っており、これを一度サイフォンで香草や薬草が入っている部分にスープを上げ、香草などにスープを通してから、下に戻す…まさに和食の出汁取りの技法をその場で見せてくれたわけです。そして…このスープを予め具だけ入れてあった器(鴨の皮の部分をあぶり、鰹節のように削った物も入っていました)に移し…。このスープ、今回の料理の中では最高でした。香草に八角が入っていたので、少し中華風の香りもしたのですが、僅かに酸味なども感じられ、とても美味しく鴨のコンソメスープを楽しむ事が出来ました。これはシェフのアイデアに脱帽です。


フルコースで食べるとメインの料理を食べた後に、チーズが出てくることが結構あります。今回もメインの後にちゃんとチーズを出してくれました。今回出て来たチーズは、スイスのテット・ド・モワンヌと呼ばれる少し味の濃いチーズでした。そして、これを非常に薄切りに花弁状にスライスした形で出してもらいました。また一緒に出たハスカップジャムとの相性も抜群でした。


ここからはデザート。デザートの一品目はオリーブオイルとダッタン蕎麦茶のブランマジェ。蕎麦茶??と思ったのですが、蕎麦の実を揚げた物が上からかかっており、食感が非常に良かったです。また僅かにかかったオリーブオイルの香りも非常に良く、ブランマジェを美味しく食べる事が出来ました。


最後のデザートは、酒粕と黒胡麻チョコムース ラズベリーソース。これも驚いたデザートでした。酒粕とチョコとラズベリー、あまり馴染みのない組み合わせなのですが、これが非常に良かったです。酒粕の香り、チョコの甘さ、ラズベリーの酸味、一見合わなさそうな組み合わせなのですが、これが意外とマッチしていまして…このデザートにも非常に驚きました。


そして最後のエスプレッソと一緒に摘めるお菓子が三品。この三つのお菓子も、それぞれ味がきちんと変えられており、飽きずに食べる事が出来ました。ということで、チミケップホテル…噂に違わず夕食は非常に凝っており、とても楽しむ事が出来ました。


フランスで食べるフランス料理も、素材は地場の物を使う事が多いですから、今回のフランス料理も北海道の食材をとても上手に使っているんだな…と感動しました。こうしてみると、北海道の食材…ポテンシャルがとても高いな…と思いますし、これこそが北海道の底力なのかもしれません。


来年も…この夕食のためだけに、ここに宿泊したいものです(笑)。



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