北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

断熱サッシについて考えてみる (Part 1)

私が住んでいる北海道の片田舎ですが、最近雪が降っておらず、先日の季節はずれの雪で積もった雪が少しずつ溶け始めています。これが春であったら幸せなのですが、生憎これからが冬本番。折角溶け始めた雪ですが、おそらく12月の最初の頃には元の木阿弥に戻ると思います。


さて、ここのところ仕事が忙しくなっており、なかなか明るい内に時間を見つけて購入した住宅に行っていないのですが、少し気になる事があり調べ物をする事にしました。先日の工務店さんとの二回目の打ち合わせの際にも話題に上りました「断熱サッシ」についてです。北海道に住む以上、断熱は必須。とはいえ、先日の日記ではありませんが、壁の付加断熱については取り止めの方向です。


そこでまずは家のどの部分が一番断熱を考える上で問題になるのか?という事から調べ始めました。断熱サッシを取り扱っているメーカーのサイトなどを見ますと、次のように書かれています。


冬:暖房を使用している際に熱が住宅外に逃げる場合


  換気:16.7 %
  外壁:17.5 %
  屋根: 6.5 %
  床 : 8.3 %
  開口部:51 %


出典:樹脂サッシ普及促進委員会 
   (平成11年省エネ基準の住宅モデル)


お…おぅ…な数字ですね。私が今回購入した住宅は築34年ですから、この基準の住宅ではないため、おそらく外壁及び屋根から逃げる熱の割合がこれよりも多い事は予想出来ます。しかし、それでも開口部から逃げる熱はかなりの割合になります。だから樹脂サッシを買ってくださいよ~というのが、この情報の主旨だとは思いますが、それでも数字については、ほぼ同じような数字を工務店さんも言っていましたから、それなりに根拠がある数字なのでしょう。


となると、壁部分以上に断熱サッシには気を使わなくてはいけません。そこで今回登場するのが、前回の工務店さんとの打ち合わせで出てきた三協アルミのプラメイクです。工務店さんからの説明では、「多少安っぽく見えてしまいますが、値段以上の効果は保証しますよ。それと安く上げるのであれば、これは良い選択肢になります。」との事でした。


ためしに三協アルミのサイトを確認しますと、「…なるほど。」と思いました。要はこの商品、現在あるサッシの内側にもう一つサッシ(このサッシがプラメイクになります)を作り、間に中間空気層を作る事で空気の断熱効果を利用する商品のようですね。しかもプラメイクには色々なタイプがあり、複層ガラス仕様の商品もあるようでして…この複層ガラス仕様の物を単板ガラスサッシと組み合わせるだけで、熱貫流率が2.33 W/m2・Kとなるそうです(通常の単版サッシですと、熱貫流率が約6.0 W/m2・Kですから、その効果はかなりあります。)。


ちなみに…以前断熱材について書いた際に出て来た、熱伝導率(W/m・K)と今回の熱貫流率(W/m2・K)は似たような因子なのですが、熱貫流率は、材料の厚みも加味された因子のため、その窓が実際に1時間に1 m2の面積でどれだけの熱量を通過させるのか?を見る事が出来るため、より考えやすい数値かもしれません。とはいえ、意味合いは同じため、この数値が小さい方が断熱性に優れているという事が言えます。


…たしかに、このプラメイクの複層ガラス仕様の物を使用すれば、見てくれの問題は別にして、断熱効果はかなり期待出来そうです。しかも今回の私達の住宅の場合、二階部分に対してこれを使用する予定ですから(一階部分については、サッシを現在の仕様に総とっかえ)、既に二重サッシになっている内側に、複層ガラス仕様のプラメイクを入れる事になります。…いくら外側が古いサッシでも、都合ガラス4枚も入り、樹脂サッシも導入ですから、流石に大丈夫なのではないか…と思っている次第です。


実際のところは、そこに住んでみて温度計を使ってその効果を見て行く事になりそうですが(このような測定は、仕事柄結構好きだったりします(笑))、いずれにせよ今よりは快適な生活になるのではないだろうか…と少し楽しみにしている今日この頃です。


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