北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

北海道の冬の小話

私自身がそうでしたが、本州に居た頃の北海道のイメージというと、冬に雪が多く寒いというものでした。ところが北海道の片田舎に住むようになって、この印象は少し変わりました。当たり前と言えば当たり前なのですが、北海道はとても広く、同じ北海道と言っても東と西では、その環境がとても異なります。


まずは札幌や旭川を含む、大雪山系よりも西側。こちらは、個人的な印象として雪が多いかな…という気がします。また寒いと言っても、まだ常識的な範囲内での寒さと言ったところでしょうか。そしてこれが一番重要な部分ですが、おそらく多くの人(私も本州に居た頃はこちら側でした)の北海道の冬のイメージは、西側の実像になります。


ところが大雪山系を超えて東側になりますと、この印象はガラリと変わります。勿論、私が居住する北海道の片田舎はこちら側。東側の冬の風景ですが、実は雪はあまり多くありません。湿った空気は大雪山系で止められ、その辺りで雪として降ってしまいますので、実は東側の空気は結構乾いていたりします。そしてこちら側は、ひたすら寒いというのが特徴。西側が雪の世界だとすると、東側は氷の(に閉ざされた)世界。もっとも、例外的にオホーツク海に大型低気圧が居座りますと、東側でもホワイトアウトするレベルで吹雪になりますが…。


昔むか~し、私が仕事のため旧ユーゴスラビアに住んでいたころ、冬のベオグラードを経験していますが、まさにあの時の寒さと同じだったりします(冬のベオグラードは、下手をするとモスクワより寒くなる事も…)。


この北海道の東側、雪は少なくて良いのですが、寒さが常識外の寒さです。真冬になりますと最高気温でもマイナス、最低気温は-20℃を簡単に下回る事も…。そのためこちらに居ますと、冬の気温はマイナスを省略して話している人が結構います。ですから、こちらに居住し始めた当初は、とてもチグハグな会話となっていました。


私「今日は比較的暖かいですね…」


北海道民「そうですね。今5℃くらいですからね~。」


私(5℃…って、そんなに暖かくないだろ!温度計ちゃんと見ろよ!)


な感じです。未だにこの習慣には慣れていないのですが、たしかに一日を通してマイナスですから、省略しても会話は成立する訳です(共通認識があるという前提ですが)。いえ、実は上述の会話は、本来ツッコミどころ満載である事は理解しています。しかし実際に、この辺りで真冬に-5℃というのは、暖かい訳でして…。私も最初はショックでしたが、最近はこの感覚が分かるようになってしまい、とても悲しいです。


ただこの省略には大きな弱点もあります。本当に時々ですが、神様の気まぐれで真冬にも関わらず『0.5℃』とか『1℃』という最高気温も稀にありまして…。まぁ、-0.5℃や-1℃でも大差ないので、どうでも良い話なのですが、やはりマイナスは省略すべきではない…と私などは考える訳ですが、この考えはこの辺りでは少数派のようです(笑)。


私の家の庭も、少ない降雪とはいえ、だいぶ積もりました。これらの雪が溶けるのは、3月下旬まで待つ事になりそうですが、雪が溶けてから春の風景になるのは非常に早いので、今からそれを楽しみにしています。


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