北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

これってどんな窓??

工務店さんから最初に提示された見積書、改めて見ていきますと普段あまり目にしてこなかった単語が出ていました。それは断熱サッシの項目の部分で、窓の種類について記載されていた部分です。


FIX窓、すべり出し窓…う~ん…な感じです。普段あまり気にしていない言葉であるため、正直始めは???な状態でした(笑)。とはいえ、見積書に記載されているという事は実際に計画されている形の窓であるため、まずは調べてみる事にしました。


FIX窓…これは開ける事が出来ない窓の事ですね。そしてFIX付き縦すべり出し窓…これは開閉出来ない窓+扉のように外に開く事が出来る窓…という事のようです。そして横すべり出しというのが、上下方向に外に開く窓…。縦と横が自分のイメージとは逆なのですが、一応このような意味になっているようです。


ちなみに…現在居住している我があばら屋は…FIX窓?すべり出し窓??…そんなお洒落な窓はついておらず、全て昔ながらの引き違い窓です(笑)。今回のリノベーションですが、二階部分の三重サッシは残す方向ですから、二階部分は昔ながらの引き違い窓になる予定ですが、一階部分は全面的に取り替え…おそらく、今回の見積もり書に出てきたような、FIX付き縦すべり出し…横すべり出し…になりそうです。


そして問題になっているのが、一階の居間部分の大型の引き違い窓の部分です。工務店さんからの話では、おそらくこの開口部の断熱をどのようにするかが、今回のリノベーションで一番問題になると思います…と言われている箇所です。この部分は現在の状態で二重サッシの単版ガラスの引き違い窓。売主さんの話では、庭への出入りを考えて、この部分だけは三重サッシにしていないとも聞いていました。


この部分をそのままにして、断熱仕様のミラーレースカーテンや、断熱遮光カーテンの二重カーテンで対応するという手は勿論ありますが、やはりこのあまりにも大きすぎる開口部だけはなんとかしておきたい…と私達夫婦も考えていました。とはいえ、夏場は外で洗濯物を干したいですから、庭への出入りが可能な形はなんとか残したい…という想いもありまして…。


工務店さんからの回答は開口部を少し小さくして、通常の大きさのFIX付き縦すべり出し窓、そして小型のテラス窓(床から立ち上がっている窓で出入り出来るタイプ)を入れてみては…というものでした。このタイプに変更してしまえば、FIX+縦すべり出し窓の下の部分にセントラルヒーティングのパネルヒーターを設置してしまえば、かなりの効果が期待出来そうです。ですからこの部分については、最初の計画と変更なし…になりそうです。


またカーテンにするのか、ブラインドにするのか…この部分もかなり迷うところです。居間スペースについては、断熱仕様のミラーレースカーテン+断熱と遮光効果のあるカーテンの二重カーテンを使用する予定ですが、台所の側や廊下部分のようにカーテンの使用に適さない場所は…ブラインドになると思います。


以前、一条工務店のオープンハウスにお邪魔した際、ダブルハニカム式のブラインドを見せてもらっており、このタイプですとブラインドでもかなりの断熱効果が期待出来ると聞いていましたから、これらの窓にはハニカム式のブラインドで対応する事になりそうです。


北海道の片田舎…本日は最低気温が既に-10℃近くを記録していまして…やはりこのような断熱についてはしっかり考えなくてはいけないな…と身に染みて感じる今日この頃です。




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リノベーションの計画(一階部分の間取り)

最初の見積書が予算オーバーだったため、完全に自分達の希望通りのリノベーションは難しくなってしまいましたが、一部計画を修正して再び見積書を出してもらっています。今回私達夫婦が購入した中古住宅の現在の姿ですが、一階はこのような形になっています。

何度かこのブログでも紹介していますが、メインの居間スペースを中心にして、キッチンスペース、和室が二つです。そしてお風呂のスペースが0.75坪。この一階を自分達が使いやすい形に間取り変更をする訳ですが、私達は夫婦二人での生活ですから、あまりたくさんの部屋は必要ありません。


という事で…現在のプランは、一階は全て一室にしてしまう予定です。この形になりますと、LDKで27.5畳ですから、かなりのスペースになりますし、私達夫婦が欧州で居住していた頃の間取りスペースと非常に似通った形になります(当時住んでいた場所も、部屋の区切りのない大きな一部屋でした)。


またお風呂スペース、様々なユニットバスを見てきましたが、やはり足を伸ばしてノンビリ湯船につかる…という希望を叶えられる湯船を入れるとなると一坪のスペースが必要です。そのため浴室の拡大、そしてそれに伴い洗面・脱衣スペースを3畳に変更です。洗面・脱衣スペースがかなり広くなってしまうのですが、北海道の場合このスペースにボイラーを設置するのが一般的。我が家でも計画ではエコジョーズを入れる予定のため、余裕を持ってこのスペースを確保しました。


キッチンスペースは大幅に移動です。やはり一つの大きな部屋にする以上、換気なども考えて角地がよいだろう…という考えですし、対面キッチンはスペース的に手狭になりそうなので、一般的な壁付けI型のキッチンです。対面型ではありませんから、それ程値段が上がりませんので、その分キッチン設備を増強する事で家内のご機嫌取り(笑)。工務店さんからは、これまで請け負ったリフォーム工事で、このクラスのキッチンを入れた人は少ないですよ…などと言われましたが、利便性を考えるとこの投資は必要かな…と思っています。


リビングスペースには、とりあえずソファーの大きさを入れてみましたが、以前札幌の専門店で見てきたソファーをこの場所に配置して丁度良い大きさになりそうです。ソファーの背面の何も置かれていないスペースですが、この部分がオープンスタイルの書斎になると思います。壁際に大型本棚を設置しますので、この部分の対荷重を大きくするための補強工事をしてもらいます。


サッシの部分は、古い家のサッシの大きさをそのまま入れていますから、この部分は大幅に変更されるような…。また一階部分の収納スペースですが、階段下と書斎スペースのクローゼットのみですから、少し少ないかな…と思いますが、二階部分の間取り変更がないため、実質一部屋そのままウォークインクローゼットのような形になるので、全体としての収納は問題ないような…と考えています。


ただ心配事が一点あります。それは間取り変更を行う際の構造の問題です。工務店さんの話では、ほとんどの古い柱は梁などを使って除去する形になるようですが、一部どうしても除去出来ない柱が中心付近に残る可能性が高い…とのこと。こればかりは構造的な問題ですから、無理に除去してもらう訳にいきません。その場合は、これも以前見てきました中札内休暇村のコテージにあったようなデザイン的に見せる形で柱を残そうと思います。


いずれにせよ、次回の見積書が出てくるまでは何ともいえませんが、このままの形で一階部分はリノベーション工事をお願いしたいところです。



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北海道の底力(北海道風フレンス料理)

昨日の日記の通り、今日は道東のチミケップホテルで宿泊です。ここは夕食の評判が凄く良いため、かなり期待してやってきました。これまで北海道で食べたフランス料理では、十勝オーベルジュのフランス料理が最も好きでしたが、ここのフランス料理もかなりの評判…まさに夕食のための旅行だったりします。


チミケップホテルまでの道のりは、このようなダート道の峠道を越えなければいけません。幸いな事に今日はほとんど雪がありませんでしたが、それでも一部凍結した道路の運転になりますから、かなり神経を使いました。とはいえ、このような道を突破しなければならないが故に、チミケップホテルは静寂に包まれた秘境のホテルとして有名なのかもしれません(最近は子供の宿泊もお断りになっているため、静かな環境を楽しみたい人にとっては、凄く良い場所だと思います)。


ダート道の峠を越えると、目の前にはチミケップ湖の姿が。夏はキャンプなどに来る人も多いようですが、この時期は流石に人の姿は見かけません。まさに昨日の日記ではありませんが、下界から隔離された黄昏荘園の世界だったりします(笑)。


そしてそのような湖の湖畔をしばらく運転していきますと、ぽっかり開けた空間に佇むホテル。これがチミケップホテルです。


到着は3時ごろになりましたが、山に囲まれているため、既に少し暗くなっていました。早速チェックインして、お部屋に案内…。お願いだから和室ではない所に…という願いが叶い、レイクビューのツインルームにご案内。流石に招待状で宿泊のため、良い部屋に通してくれたのか…と思ったのですが、どうやら今日の宿泊客は私達夫婦二人(笑)。結果的に非常に良い部屋に宿泊する事が出来ました。


お部屋はこんな感じです。窓の外にはチミケップ湖が広がっていますし、木の町でもある津別町のホテルですから、ほとんどの装飾品が木製…良い感じでした。


ウェルカムドリンクのホットワインを飲み、夕食までの暇な時間を付近の散策などにあて…いよいよ夕食の時間です。ここのホテル、夕食のコースは三種類あるようですが、テーブルの上に置かれたメニューを見てビックリ。これ…一番良いコースの料理構成だよ…な感じです。招待券万歳!


まずはメニューには載っていませんが、アミューズブーシュとして一口大の可愛い料理が出てきました。木の町である津別らしく、切り株をイメージした台座に載った料理です。左側は一口大の豚肉とポテトのクロケット、右側が椎茸のクリームを真ん中に挟んだクッキーです。上はオレンジジュースを焼き固めた物で…右側の料理、とても爽やかな感じで美味しかったです。


一皿目の料理は、常呂産ホタテ貝と山わさび、焼き茄子ビュレ。ホタテと山わさびが合う事はこれまでに経験済みですが、焼き茄子のビュレ(写真の少しグレーがかったペースト部分)…これは、想像していなかった味でした。ホタテに絡めて口に入れた瞬間…あっ、たしかに焼き茄子だ…と感じました。たしかにビュレは、野菜を裏ごしして作るペースト状のものですが、焼き茄子の味をペーストから感じる事になるとは思いませんでした。


二皿目はタラバガニとカボチャのムースです。カボチャのムースはこれまでにも食べた事ありましたので味の予想は大体当たりました。またタラバガニをマスカルポーネで和えた物も大体味が予想出来ました。ただ…この料理は非常に面白い歯応えがありまして…それがムースの上にかかったクランチ状の物。これ…ドングリから作ったパンを砕いた物でして…これの食感には驚きましたし、味は癖がなく美味しく食べられました。


三皿目は江別産イノシシのパテ。パテは欧州に居た頃に色々と楽しみましたので、個人的にはパンと合わせてパテを食べる事が非常に好きです。イノシシのパテとあったので、少し癖があるかな…と警戒したのですが、これが非常に食べやすいパテになっていました。どうやら飼育されているイノシシのようで、癖もなくパテとして非常に美味しく食べる事が出来ました。マスタードソースとも非常に相性が良かったです(おそらく、微妙に残る癖をマスタードソースで消しているような…)。


そしていよいよメインの魚料理が出てきました。北海道の人には馴染みのあるカスベを使った魚料理です。カスベのムニエル レモンソース。カスベは非常にあっさりした魚のため、レモンソースの酸味が非常に合っていました。そしてここでビックリしたのは、実は付け合せ。付け合せにセロリの根元を細切りにしたものが出ていまして…これが非常に爽やかな味になっており、美味しく食べる事が出来ました。


肉料理のメインは、赤平産の鴨肉のロースト 赤ポルトソースです。鴨肉は個人的に非常に好きなため時々食べるのですが、その多くは柑橘系のソースであったり、ベリー系のソースで料理してもらっています。今回は肉料理の定番でもある赤ポルトソースでしたが、鴨肉との相性は抜群でした。少しだけ添えられていたオレンジのソースも、個人的には非常に良かったです(私の中では、鴨肉の料理はこちらのオレンジの方が定番になっていたりします…。)。


そして…今回驚いたのは次の料理でした。メニューには載っていなかったのですが、鴨のコンソメスープです。スープがメニューに載っていないな…と思っていたのですが、ここで出て来たわけです。そして驚いたのはその形態。いきなりギャルソンが、サイフォンを持ってきたので「ん?」と思ったのですが、サイフォンの下に鴨のコンソメスープ、そして上には香草や薬草などが入っており、これを一度サイフォンで香草や薬草が入っている部分にスープを上げ、香草などにスープを通してから、下に戻す…まさに和食の出汁取りの技法をその場で見せてくれたわけです。そして…このスープを予め具だけ入れてあった器(鴨の皮の部分をあぶり、鰹節のように削った物も入っていました)に移し…。このスープ、今回の料理の中では最高でした。香草に八角が入っていたので、少し中華風の香りもしたのですが、僅かに酸味なども感じられ、とても美味しく鴨のコンソメスープを楽しむ事が出来ました。これはシェフのアイデアに脱帽です。


フルコースで食べるとメインの料理を食べた後に、チーズが出てくることが結構あります。今回もメインの後にちゃんとチーズを出してくれました。今回出て来たチーズは、スイスのテット・ド・モワンヌと呼ばれる少し味の濃いチーズでした。そして、これを非常に薄切りに花弁状にスライスした形で出してもらいました。また一緒に出たハスカップジャムとの相性も抜群でした。


ここからはデザート。デザートの一品目はオリーブオイルとダッタン蕎麦茶のブランマジェ。蕎麦茶??と思ったのですが、蕎麦の実を揚げた物が上からかかっており、食感が非常に良かったです。また僅かにかかったオリーブオイルの香りも非常に良く、ブランマジェを美味しく食べる事が出来ました。


最後のデザートは、酒粕と黒胡麻チョコムース ラズベリーソース。これも驚いたデザートでした。酒粕とチョコとラズベリー、あまり馴染みのない組み合わせなのですが、これが非常に良かったです。酒粕の香り、チョコの甘さ、ラズベリーの酸味、一見合わなさそうな組み合わせなのですが、これが意外とマッチしていまして…このデザートにも非常に驚きました。


そして最後のエスプレッソと一緒に摘めるお菓子が三品。この三つのお菓子も、それぞれ味がきちんと変えられており、飽きずに食べる事が出来ました。ということで、チミケップホテル…噂に違わず夕食は非常に凝っており、とても楽しむ事が出来ました。


フランスで食べるフランス料理も、素材は地場の物を使う事が多いですから、今回のフランス料理も北海道の食材をとても上手に使っているんだな…と感動しました。こうしてみると、北海道の食材…ポテンシャルがとても高いな…と思いますし、これこそが北海道の底力なのかもしれません。


来年も…この夕食のためだけに、ここに宿泊したいものです(笑)。



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