北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

風除室

ここ最近晴天が続き雪がたいぶ溶けていたのですが、今日の北海道の片田舎は一転して雪。今日一日で5~6cm程積もってしまい、再び白い世界に逆戻りです。とはいえ、この時期の雪は流石に直に溶けるため、おそらく今週末頃には無くなっているのではないか…と期待しています。


さて私が購入した家も、そろそろ工事が始まる気配がしてきました。そこで今日は、北海道の家には馴染みの風除室について書いてみたいと思います。私が購入した中古住宅は、それ程大きくはありませんが、玄関口の外側に風除室があります。この風除室、最近の住宅では導入していない家もあるようですが、北海道では馴染みのものでもあります。北海道の家は、本州の家と形もだいぶ違いますし(最近の家の場合、形は本州の形とほぼ同じため、少し寂しいところですが…)、屋根も違えば、風除室の普及率が非常に高い…と言った点で、豪雪地帯の家を除けば、かなり形式が違っているな…と感じています。




実際に、以前欧州からお客さんを呼んだ際、彼等が言っていた言葉が非常に私の中に残っています。


「Hey, ○○。この辺りの家を見ていると、なんだか日本に来たという感じがしないな。なんというか…自分の国に居る様な感覚になる。」


たしかに、私が以前居住していた欧州の小国でも、比較的似通ったスタイルの家が多かったかな…と思います。実際、私が今回購入した中古住宅の屋根の形もそうですが、本州の都会ではなかなかお目にかかれない三角屋根の家も未だ現役ですし、やはり本州の家とはだいぶ形は違っているな…と感じる訳です。そして、個人的にはそのような北海道らしい家(今の最新式ではない、旧式スタイルの家)の形は大好きでして、それもあって風除室にも非常に興味がありました。


私の職場の同僚達からも言われていましたし、なにかの記事でも読んだことがあるのですが、風除室を導入(私の場合は残す)する場合、気をつけなくてはならない事が一つあります。それは全面ガラス張りの場合でも、必ず窓を導入して開ける事が出来るようにする事。冬の場合は全く問題ないのですが、北海道の片田舎とはいえ夏の日中は、かなり気温が上がります。その場合、窓を開ける事が出来ないタイプの場合、サンルームと同じですから風除室内の気温が…ということで、開けられるスタイルの方が良いそうです。もっとも、北海道らしいと言えばらしいのですが、たとえ夏の場合でも日が沈めば一気に気温が下がりますから、窓なしでもなんとかなる…ようなのですが。


また風除室を導入することで、玄関扉へのダメージは減りますし、雪が吹き込んできた場合でも扉が開かなくなる…という事は避けられるため、個人的には必須アイテムなのですが、職場の別の同僚によれば『格好がね…』などという意見もあるようです。私個人としては、あった方が北海道らしくて格好良いと思うのですが、これは本州出身の人間の感覚なのかもしれません。


今回購入した中古住宅には、既に立派な風除室がついていますので、郵便ポストなどもこの中に設置出来ますし、ある程度荷物も置けそうです。とはいえ、可能であればもう少し風除室の面積を増やしたいな…とも思っており、今回の工事が終了し、ローンを完全に返し終わる数年後に少し考えてみようかな…とは思っています。


ちなみに私が購入した中古住宅の場合、玄関扉を開けますと直にガラス扉があり、二重の空間で部屋の中に寒気が入ってくることを防ぐスタイルになっています。今回のリノベーション工事では、扉は断熱仕様の扉に変更しますので、この内側のガラス扉は取り払う予定ですが、昔のスタイルの家も色々と考えて作られているな…と本当に感心しました。




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