非常に寂しい京大の姿
今日は仕事で京都に出張中。今回の仕事先は、久しぶりの京都大学の吉田キャンパス。まぁ、ここ数日のニュースで知っていましたので覚悟はしていたのですが、やはり寂しいものですね…。吉田キャンパスに近づいて強く感じたのは、タテカンがない…。京都市の景観にそぐわないという事で、自治体から京都大にタテカン撤去の要請があり、大学側が撤去した…のですが、タテカンがない京大はね…というのが正直な感想です。
京大吉田キャンパスの百周年時計台記念館
吉田キャンパスの入り口はタテカンで一杯…の筈なのですが、全部撤去…。
個人的には、京大の風景はタテカンなども含めた自由あふれる大学の姿。政治的な主張に賛同出来ないタテカンも多くありますが、それも全て含めて京大の魅力でした。たしかに京都の景観に…という自治体の主張も分からなくもありませんが、京都大の吉田キャンパスの風景は、タテカンなどがあってこそなんですよね…。そのような意味では、京都の景観を守れ!となると、『学問の街』京都の中心部分でもある、京大の姿も守って欲しかったと思います。
撤去がここ数日の出来事であったため、私が京大に行った際は、テレビ局なども来ていましたし、いつもよりも警備員の数も増えていた感がありました。また学生達も、抗議のビラを配っていたり、抗議のタテカンを別の場所に立てていたり(笑)と、実に京大らしい姿を見せてくれており、個人的にはとても好感が持てました。
配っていたビラ(表)。受け取る際、思わず学生さんに『頑張ってね』と言ってしまいましたが、今回の出来事については、大学当局の対応に反対している人(教員も含めて)はかなり多そうです。
ビラ(裏)
学生達は自治体からの要請よりも、大学当局に対する怒りが大きいように感じます。実際、現在の京大執行部は、これまでの京大の執行部の対応とはだいぶ異なりますし、文科省からの京大に対する圧力も強くなっているのかもしれませんね…。
ついでに時計台記念館の中で、折田先生の像のオリジナルを見る事が出来ました。この像、今では毎年受験シーズンに面白いハリボテで復活しますが、昔はこの像そのものにイタズラしていたんですよね…(笑)。こちらは久しぶりにオリジナルの折田先生を見る事が出来、非常に嬉しかったです。
折田先生!お久しぶりでございます!。