北海道の片田舎で

仕事の関係で北海道の片田舎に住む事になった内地の人です。こちらでの生活も10年を超え、中古住宅+リノベ工事により、我が家も手に入れました。

お隣さんからの新ジャガで、なんちゃってイタリア料理

今日の朝、朝食が終わり少しゆっくりしていますと、玄関のチャイムが。やってきたのはお隣の老婦人。ビニール袋を片手に来ていましたので、何かお裾分けかな…と思っていますと、『これ今日庭で収穫したから、良かったら食べて』とのこと。中身はジャガイモ。手渡された瞬間、ズシッとした重さだったため、結構な数が入っている事は確実です。


この時期、北海道の片田舎では収穫が始まっており、各家庭の家庭菜園の野菜なども、丁度収穫時期に来ています。そのため、この種の家庭菜園で収穫した野菜のやり取りは結構ありまして、先日もお向かいの老婦人から、再びサラダ菜を大量にいただいたばかり。ジャガイモは日持ちするため、ゆっくり消費すればいいや…と考えていたのですが、折角の新ジャガです。やはり一部は直に食べてみたい…となりまして、今日は意を決して私自身が厨房に立ち、ジャガイモ料理なる物にトライしてみました。


ジャガイモの料理…ジャガイモを使う料理であれば、カレーやシチューでもOKです。しかしジャガイモをメインで使用する料理…となりますと、ポテトフリットやフレンチフライなど、どうしても揚げ物系を思い浮かべます。後片付けを考えると、揚げ物系はやりたくない…されど、ジャガイモをメインで料理したい。ふと思いついたのは、私達夫婦が昔、東欧の小国に居た頃に作ったイタリア料理。私が赴任していた国は、イタリアの横にある国であったため、イタリア料理は普段よく食べる料理でした。そのためそこで時々食べていた料理…ニョッキです。これなら腹持ちも良いですし、作るのもそれ程大変ではなかった…筈(と、作る前は思っていましたが、『久しぶりに作る』という事を忘れていました)。


まずはジャガイモを確認…土付きのとても良い新ジャガイモが大量に…これだけの量は一気に料理出来ないため、まずはこの中から精鋭部隊を抽出して、土を落したらそのまま鍋に投入。


流石に新ジャガだけあって、土を落すととても綺麗な皮です。皮を剥いてから茹でるよりも、少し手が熱くなり嫌なのですが、茹でてから皮を剥くことに決定。


茹で上がったジャガイモの皮を剥いたら、そのままマッシャーを使って潰します。この時に完全にジャガイモを潰さないと、ニョッキを食べる際の歯応えが悪くなってしまうため、まさに親の敵の如く、完全に潰してしまいます。この作業が思っていたよりも大変でした。


ここに小麦粉と粉チーズ、卵黄を投入。ついでに塩も少しだけ投入。本当は強力粉が良いのですが…残念ながら手元に無く、代替品で薄力粉を使用しています。小麦粉の投入量は、ジャガイモの半分程(重量比)。粉チーズは適当。


これを適当に混ぜたら、ニョッキの素の完成。きちんとした分量は…おそらく料理のレシピ本に書いてあると思いますが、私の料理は超適当。


このニョッキの素を適当に分けたら、棒状に長く伸ばします。本当は均一にやると良いのですが、やはりこの部分も超適当(笑)。


後は一口大に切り分けて、フォークを使って表面に模様を入れたら完成。打ち粉をしっかり使う必要がありますが、この最終工程は誰がやっても綺麗に行くため、私達夫婦の間では、ニョッキは手軽なイタリア料理のような…。


出来上がったニョッキを塩茹ですると、プク~ッと膨れて丁度良い大きさになります。さて今回のニョッキ…ここまでは良かったのです。目出度くニョッキは出来上がりました。問題はこれに絡めるソース。正直言って、ジャガイモを潰す作業が思いの外手間取ったため、ソースまで自分で作る事は面倒→市販のパスタソースでいいや!となった訳です。実際、市販のトマトソースでも美味しいですから。


この時点で家内に『何かトマトソース系の物出しとくれ~』と言った所、トマトクリームソースの瓶が出てきました。早速、オリーブオイルをフライパンに伸ばしてから、このトマトクリームソースを入れ、これに絡めるようにニョッキを投入。


ソースが適当に絡んだら、これで完成。市販のニョッキですと少し小型の物が多く、個人的には少し満足感が味わえないのですが、自家製ニョッキですと、この辺りの自由は利くため、好きな大きさに作る事が出来ます。


出来上がった料理の味。まぁ、トマトソース部分は市販の物ですから非常に安定していますので、不味い訳がありません。またポテトニョッキ部分も適当な分量で作ってはいますが、目分量でも特に問題ない…と言いますか、この料理を不味く作る方が難しい訳でして…とても美味しく食べる事が出来ました。残りのジャガイモ…まだまだありますが、次はどのように使いましょうかね。ある意味、北海道の田舎ならではの食材の入手方法なのですが、このような隣付き合いというのも、田舎生活の醍醐味なのかもしれません。



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